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業務産業用蓄電池 完全ガイド【2026年度】補助額・採択率・申請方法まで全網羅

監修:松下 大中小企業診断士/認定経営革新等支援機関株式会社SMARTコンサルティング
最終更新:2026/8/22
受付中2026年度公募 締切 2026-10-30締切間際は電子申請が混み合います。GビズID未取得なら今すぐ準備を。
基本情報(2026年度公募)
最大補助額
1,500万円
補助率
1/3以内(基準額3.75万円/kWh)
直近の採択率
公表待ち
対象者
中小企業・小規模事業者等
公募状況
公募中
次回締切
2026-10-30(受付中)
自社施設への蓄電池導入をDR活用条件で支援

高圧以上の需要側に設置する小規模の業務産業用蓄電システム(蓄電容量20kWh超・PCS合計出力100kW未満)を支援するSIIの補助金です。補助額は、補助率1/3以内と基準額3.75万円/kWh×蓄電容量で算出した額の低い方で、上限1,500万円/申請。受付は2026年3月24日から10月30日までですが、予算枠が約1.7億円と小さいため早期の予算到達に注意が必要です。導入する蓄電池をDR(ディマンドリスポンス)に活用することが条件で、アグリ型か小売型のDR契約が必須になります。

制度の全体像:DRリソースとしての蓄電池普及策

正式名称は令和7年度補正再生可能エネルギー導入拡大・分散型エネルギーリソース導入支援等事業費補助金のうちの業務産業用蓄電システム導入支援事業です。高圧以上の需要側に設置する小規模の業務産業用蓄電システムを支援します。

制度の核:単なる設備補助ではなく、導入した蓄電池を電力需給ひっ迫時や再エネ出力制御対策のDR(ディマンドリスポンス)リソースとして活用することが条件です。

予算:家庭用蓄電システム導入支援・DRのIoT化推進とあわせた3事業合計59.6億円のうち1.7億円程度と小さく、執行状況により事業間で予算流用の可能性があるとされています。

ポイント

自家消費による電気代削減とBCP対策に加え、DR参加という新しい収益・貢献の形をセットで作る制度と捉えるのが正確です。

この補助金の特徴

補助額の計算方法、DR契約の必須化、予算規模の小ささが特徴です。

  1. 補助額は「1/3以内」と「3.75万円/kWh」の低い方

    設備費等に補助率1/3以内を乗じた額と、補助金基準額3.75万円/kWh×蓄電容量で算出した額のうち低い方が適用され、上限は1,500万円/申請です。

  2. レジリエンス・広域認定で基準額を上乗せ

    レジリエンス評価と広域スイッチング(広域認定)の評価に適合する場合、それぞれ0.1万円/kWhの上乗せがあり、重複適用も可能です。

  3. DR契約(アグリ型・小売型)が必須

    SII登録の蓄電池アグリゲーターとDR契約を結ぶアグリ型か、小売電気事業者のDRメニューに加入する小売型のいずれかで申請します。

  4. 予算枠約1.7億円と小さく早期到達に注意

    受付は2026年10月30日までですが、期限前に予算到達で受付終了となる可能性を織り込む必要があります。

対象設備と対象者の要件

規模・設置場所・登録・価格の4つの設備要件と、申請者の要件があります。

対象設備の要件

  • 蓄電容量20kWh超(火災予防条例で定める安全基準の対象となる規模)
  • 蓄電池PCS合計出力100kW未満
  • 高圧以上の需要側に設置される蓄電システム
  • SIIに登録されている蓄電システムであること
  • 蓄電システム購入価格と工事費の合計が目標価格(2025年度は11.9万円/kWh・税抜)以下であること

申請者の要件

  • 日本国内で事業活動を営む法人・個人事業主等
  • 設備の所有者であること(リース導入の場合はリース事業者と使用者の共同申請)
  • 申請単位は一般送配電事業者等との系統連系契約ごと、又は小売電気事業者との電力契約ごと
ポイント

PCS合計出力100kW以上の大規模な需要側蓄電池は別事業(大規模業務産業用蓄電システム等導入支援事業。2026年度分は1次公募で終了)の領域です。

補助額の計算例

補助額は次の2つの計算のうち低い方で、上限は1,500万円/申請です。

補助率方式:設備費等×1/3以内

基準額方式:3.75万円/kWh×蓄電容量(レジリエンス・広域認定の適合で各0.1万円/kWh上乗せ、重複可)

例えば蓄電容量100kWhなら基準額ベースで375万円(上乗せ適合なら最大395万円)が目安になります。

必須のDR契約:アグリ型と小売型

導入する蓄電システムをDRに活用可能とするため、2つの方式のいずれかでの申請が必須です。対象となるアグリゲーター・小売電気事業者はSIIホームページで公表されている登録事業者が原則です。

アグリ型

SIIに登録された蓄電池アグリゲーターとDR契約を締結し、アグリゲーターが蓄電システムの遠隔制御・制御指示等を行う方式

小売型

小売電気事業者が提供するDRメニューに加入して電力需給をコントロールする方式

ポイント

申請前に契約先候補(登録アグリゲーター又はDRメニューを持つ小売電気事業者)を決めておく必要があります。

スケジュールと申請の流れ

公募期間は2026年3月24日から10月30日までです。

  1. Step 1SII登録製品の確認

    導入予定の蓄電システムがSIIの登録リストに載っているか確認します。

  2. Step 2DR契約先の選定

    登録アグリゲーター(アグリ型)か、DRメニューを持つ小売電気事業者(小売型)を決めます。

  3. Step 3目標価格と補助額の試算

    購入価格+工事費が目標価格以下であることを確認し、1/3方式と基準額方式の低い方で補助額を試算します。

  4. Step 4申請・交付決定

    予算到達による早期終了に備え、早めに申請します。

ポイント

東京都内の事業者であれば、都の地産地消型再エネ・蓄エネ設備導入促進事業の蓄電池単独設置区分(中小3/4以内・上限900万円)との比較検討も有効です(国庫補助金と都助成の併用可否は各要綱で要確認)。

申請時の注意点

制度内容・要件は年度・公募回ごとに変更されるため、申請前に必ず最新の公募要領をご確認ください。本記事は受給を保証するものではありません。

  • 予算枠の小ささを前提に動く

    約1.7億円程度の枠のため、受付期限より前に終了する可能性があります。

  • DR契約を先に固める

    契約先が決まらなければ申請方式が確定しません。登録事業者の中から早めに候補を絞ります。

申請から入金までの流れ(図解)

  1. 1準備
    GビズIDプライム取得
    電子申請に必須。審査に2〜3週間かかるため最初に着手する
  2. 2準備
    公募要領の確認・計画策定
    要件・対象経費・審査項目を確認し、事業計画書を作成
  3. 3準備
    見積取得・加点準備
    一定額以上は相見積もりが必要。認定・宣言等の加点も先に着手
  4. 4申請
    電子申請システムで提出
    GビズIDでログインし、締切時刻までに提出(締切厳守)
  5. 5申請
    採択発表・交付申請
    採択=入金確定ではない。交付決定まで発注は待つ
  6. 6実行
    交付決定・事業実施
    交付決定後に発注・支払い。決定前の契約は原則対象外
  7. 7実行
    実績報告・確定検査
    証憑(契約書・請求書・振込記録)を揃えて報告
  8. 8実行
    補助金の入金
    確定後に精算払い(後払い)。それまでは自己資金・融資で立替

※ 補助金は原則「精算払い(後払い)」です。事業実施中の支払いは自己資金・融資でまかなう必要があります。各ステップの詳細な期限・手続きは公募要領で要確認。

※ 電子申請にはGビズIDプライムが必要です。アカウント発行の手続き・所要期間はGビズID公式サイトでご確認ください。

採択率の推移

本制度の採択結果はまだ公表されていません。事務局による結果公表後、申請件数・採択件数・採択率をこのページに掲載します。

※ 採択率は公募回ごとに変動します。最新の数値は公募要領・事務局公表をご確認ください。

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よくある質問

補助額はどう計算されますか?

補助率1/3以内で計算した額と、基準額3.75万円/kWh×蓄電容量で計算した額の低い方が適用され、上限は1,500万円/申請です。レジリエンス・広域認定の評価適合でそれぞれ0.1万円/kWhの上乗せがあります(重複可)。

DR契約は必ず必要ですか?

必須です。SII登録の蓄電池アグリゲーターとDR契約を結ぶ「アグリ型」か、小売電気事業者のDRメニューに加入する「小売型」のいずれかで申請します。

対象になる蓄電池の規模は?

蓄電容量20kWh超かつ蓄電池PCS合計出力100kW未満で、高圧以上の需要側に設置するSII登録の蓄電システムです。100kW以上は別事業(大規模業務産業用蓄電システム等導入支援)の領域です。

いつまで申請できますか?

受付は2026年10月30日までですが、予算枠が約1.7億円程度と小さいため、予算到達による早期終了に注意が必要です。

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監修:松下 大(中小企業診断士/認定経営革新等支援機関)

公募要領等の一次情報に基づき作成。最終更新:2026/8/22

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